人材・タレントマネジメントシステムを導入するとなった際、RFP(Request for Proposal/提案依頼書)を作成し、複数のシステム提供ベンダーに提案を依頼する企業は少なくありません。この選考プロセスは、まずRFP作成自体に時間がかかりますし、ベンダーからの質問への回答、提出された提案の精査、プレゼンテーションの準備・開催など、かなりの工数を要します。
しかし、そこまで時間と工数をかけ、しっかりと選考したはずなのに、導入に苦労し、やっとリリースしたシステムは、当初期待したような使い勝手ではなく、効果が出せていない、というケースを耳にすることが多くなっています。
例えば、こんな会社の例があります。
さっそく始まった導入プロジェクトは難航、リリースも半年遅れました。そして、リリースされたシステムがうまく使えていない、という状況に陥っています。
このような「正式」なプロセスを踏んだにも関わらず、どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか。これまで見てきた失敗例から見えてきた、共通点が以下の3点です。
他にも、失敗原因を挙げることはできますが、本稿では、これら3つについて、何が問題なのかを整理し、失敗を回避するためには何を考え、どうしたらいいかをまとめていきたいと思います。
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