導入事例
Rosicを活用して成果を上げている企業の事例をご紹介します
財務、営業、仕事、人事等の情報を統合した柔軟なレポートを実現し、 経営と現場を支援し、事業戦略を推進するシステム構築と運用に成功
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目次
- 「新プラットフォーム戦略」の実践と長年の課題解決を目指すシステムの構築
毎月、丸々3日はExcel作業に費やしているにも関わらず、本社と事業所で同じデータを
活用できなかった状況を打破するための「事業管理システム」とは。 - 一般的に良いと言われる】に惑わされないシステム構築ベースの選定
Excel?基幹人事システム?BI(ビジネスインテリジェンス)ツール?
どのような検討をして、システム構築基盤を決めたのか? - 自社に合った情報提供が、現場・経営層の意識と行動を変える
損益の数字、契約、仕事、人的情報を、事業所・エリアごとに一枚に集約したレポートを毎月更新。
経営層からは新しい要望が、地域マネジャーは自分の業務に活用。確実な行動変化が。 - 楽になるだけではない、「仕事の質を向上させる業務の効率化」を実現
現場での集計作業がほぼすべて削減、事業所の負担を大幅に減らすことにも成功したシステムが、
生み出した本当の価値は、人事・現場の仕事の質の向上だった。 - システムの質を大きく左右する、要件定義時のプロとしてのアドバイスと提案
敢えて人の手を介する運用を残すというアドバイスも。
走りながら考えていくプロジェクトにもかかわらず、良手戻りが非常に少なかった理由。 - 柔軟なレポーティング機能が、重要な仮説検証・未来予測を実現する
専用画面や固定テンプレートの限界を超えて、自社に必要な形のレポートをどのように
実現し続けているのか?「目からウロコ」の、Excelレポートの活用術も。 - 会社の文化や仕事の仕方を変えていく原動力となるシステムに育てる
人事関連の情報も含めて総合的な組織力のランキングを発表、健全な競争意識を育むとともに、
エリア内での学び合いも促進。ビジネスと組織・人の成長に貢献するシステムに - 水ingAM様の取り組みから学ぶべきポイント
財務、営業管理、人事管理といった既存のカテゴリを横断する必要があるため、既存システムの
観点から考えると、名前をつけることが難しいグレーゾーンへの取り組みは何故成功したのか?
「一般的に良いと言われている」に惑わされない、システム構築のベース選定
- 結果的には新しいシステムを構築したということですが、
Excelで対応すると言う選択肢はなかったのですか? -
櫻井 氏
システム化を考えるに当たって、まずはExcelでの作成を試みました。そこでは、様々なシステムから多様なデータを集め、活用できるように格納・公開することが困難でした。更に、レポートを作成するには、Excelのマクロ機能を多用することになりますが、それでも多くの手作業が残ります。加えて、そのマクロを組んだ人にしかわからない仕組みになってしまうというリスクがあります。そこまで苦労して仕組みを作り上げても、経営層と現場の活用に耐えるレベルの精緻でタイムリーなレポートを毎月出すのは実質不可能だと判断しました。
- 様々なデータを扱うということでしたら、いわゆる基幹システムを使う、
という考え方もあるのではないですか? -
櫻井 氏
基幹システムは、会社内の重要な業務の根幹をなすシステムです。すべてが間違いなく運用されることが最優先です。基幹システムは変更を加えたり、新しいものを取り入れたりするハードルは高くなります。一方、私たちが実現したい世界は、「今までになかった分析軸でデータを見たい」とか、「仮想のグルーピングで仮説検証もできるようにしたい」といったものです。新しい試みですから、修正や変更は当然ある、というのが前提です。そういった要件を基幹システムへ直接変更を加えることは困難であり、現実的ではありません。従って、基幹システム内に我々が行いたい要件を構築することは難しいと判断しました。
- そうした場合、BI(ビジネスインテリジェンス)システムを活用する企業もあるようですか?
-
櫻井 氏
勿論基幹システムにはBIシステムが連携されていましたので、その機能を用いてデータ活用を展開してはどうかとも考えました。基幹システムに格納されているデータを抜き出して、BIシステムでレポートを出す、という仕組みです。ただ、閲覧制限の仕組みを確認すると、弊社の要望に合った形での実現ができないことがわかりました。また、基幹システム内からのデータ抽出については問題ないのですが、それ以外のシステムからのデータとの連携も必要で、特に人事系のデータを他のデータと同列で分析できるように結合していくには手間がかかり、想像以上に難しいことも明らかになりました。
- そこで、人材マネジメントに活用してきたRosic人材マネジメントシステムをベースに、
システム構築することを考えたのですね? -
櫻井 氏
Rosic人材マネジメントシステムには人事系のデータが蓄積されていて、数値データの分析に強いBI機能もあります。データの取り込み機能も充実していて、閲覧制限の設定にも対応できていました。もしかするとRosic人材マネジメントシステムをベースに、事業管理システムが構築できるのではないか、と思いつき、弊社のRosicをサポートしてくれているコンサルタントに相談しました。すると、ちょうど新しいバージョンがリリースされるところで、今まで以上に大量のデータを扱うことができるようになり、経営情報システムとして求められるレベルの機能も用意されているとのこと。弊社で活用している既存Rosicとのデータ共有も問題がないということでした。PFエリアプロフィールには積極的に人に関する情報を取り込んでいく予定でしたので、Rosicの新バージョン(以下「Rosic」)が「事業管理システム」構築のベースには最適解だろう、ということになりました。
現場・経営層の意識と行動を変える